こんにちは♪
前回の記事はこちら。
前回の記事では、ドイツでは NIEDEREGGER LÜBECK (ニーダーエッガー リューベック)というメーカーがマジパンの老舗店で、ドイツ国内ではどこに行っても見かける製品だというお話を書きました。
マジパンとはなんぞや?という事についてもざっくりと書いてあるのでまだお読みでない方はご覧ください♪
さて今回は、マジパンとはなんぞや?をもっと詳しくみていきます。
調べるにあたり、ニーダーエッガー社の公式ホームページ(ドイツ語)を参考にしました。
サイトはドイツ語/英語対応のみですが、ホームページの雰囲気・絵などとてもお洒落で素敵なので、よかったら覗いてみてください♪
マジパンはどこからきたの? 由来
リューベック(ドイツ北部の都市)にマジパンの老舗会社があるだけあって、マジパンはドイツ由来なのかと思っていましたが、どうやら一説によればその起源はオリエントにあるそう。
マジパンはアーモンドと砂糖を砕いてミックスしたものです。
歴史をさかのぼると、ペルシア人の医者Rhazes(ラーゼス 850年-923年)が書いた本の中に医薬品としてそのレシピが載っていたそうです。
マジパンという名前の由来には諸説ありますが・・・
13世紀ごろのヴェネツィア、ナポリ、シチリアで調味料やお菓子などの取り引きに使われていた小さな木箱の名前が、時間とともに各国の言葉にMazapane (イタリア語)・Massepain(フランス語)・Marzipan(ドイツ語)と訳されたのでは?と言われています。
このMarzipan(ドイツ語)という言葉は、今現在ドイツで使われているマジパンという単語になります。
エリザベス1世もマジパンを楽しんでいた・・?
昔はとても貴重で高価だったマジパン。
ヨーロッパでまず初めにマジパンを食べることが出来たのは王族や富裕層のみでした。
甘いものを好んで食べていたというエリザベス1世もきっと、その当時流行りだしたっていたマジパンを召し上がっていたでしょう。
ほかにも、太陽王と呼ばれたフランスのルイ14世もマジパンを食べていたそうです。
個人的に、なんとなく日本の上生菓子に似ている気がするマジパン。
上生菓子と同じように様々な色や形に変化でき、当時から果物や鳥・動物など何にでも自由自在に変形させて貴族たちの食卓をにぎわせていたようです。
手ごろな価格になっていくマジパン
19世紀前半、それまでは王族や富裕層しか手にすることができなかったマジパンも、段々と価格がお手頃なものになっていき一般市民の手にも渡るようになっていきました。
街のカフェなどにも並ぶようになっていきます。
特に、マジパンの老舗店「ニーダーエッガー社」があるリューベックではマジパンは大変重宝され、人気を集めました。
ドイツ・リューベック ニーダーエッガー社のマジパン
ニーダーエッガー社の創業者ヨハン・ゲオルグ・ニーダーエッガーは、南ドイツのウルムという都市に生まれます。
1806年に北ドイツの都市リューベックのお菓子店にて修行をした後、自分のお店を設立。
彼が作った製品は王や皇帝の元にも運ばれました。
そうして、彼のお菓子は人々からとても高い評価を得られるようになります。
「❝…, Marzipanrezept aus soviel Mandeln wie möglich, so viel Zucker wie nötig, dazu noch ein Geheimnis, …❞」
(引用:https://www.niederegger.de/marzipan/geschichte-des-marzipans/)
訳:出来るだけたくさんのアーモンドに、出来るだけ少ない砂糖、そして秘密のひと手間を加えたマジパンのレシピ
・・・は、ニーダーエッガー社で今もなお変わらず受け継がれているそうです。
ニューヨーク、パリ、ベルリン、東京、、、
ニーダーエッガーのマジパンは世界各国に展開しています。
♪♪♪
いかがでしたか?
公式ホームページに載っている絵本のような素敵な挿絵と共に、ドイツニーダーエッガー社のマジパンの由来を知ることが出来ました。
伝統あるお菓子なのかな?と感じてはいましたが、数百年にも及ぶ長い歴史とは驚きです。
さて、マジパンの由来が分かってきたところで、次回は具体的にどんな種類のマジパンがあるのか、マジパンの種類について調べていきたいと思います。
有名なモーツァルト・クーゲルにも何か関係があるのでしょうか?
また、カルトッフェルン・マジパン(じゃがいもマジパン)とは一体何なのでしょうか?
ドイツ語の勉強を兼ねて、ドイツ語で色々なサイトを読み、じっくりと調べていこうと思います💪
(続く)