こんにちは!このところ本当に良いお天気が続いています。
その辺をお散歩中のカモメの表情も最近は心なしか柔らかい気がします。
ところで、この間「続く」とだけ言ってまたひゅーっと終わらせてしまったこちらの投稿記事。
今回はその続きです✨
Dr.Oetker社から出ているものは沢山あるのですが、このDr.Oetker社は日本でいう森永製菓や明治のような位置づけの大手製菓会社です。
↑マフィンのトッピングなどに使える「面白い目👀(Lustige Zuckeraugen)」のセット。
6種類の目のタイプがあって、これがあれば面白いマフィンやケーキが作れる。。かも?2.29€
↑こちらは先ほどの商品より真面目な雰囲気。ベーキングパウダーやバニラエッセンス(粉末タイプ)などがセットになった、「これがあればお菓子作りがとっても便利!」なセット。28€。
お菓子系グッズを沢山売り出している、ドイツのスーパーでは絶対に見かけるこのDr.Oetker社の商品。
Dr.Oetker社の創業者は、1862年生まれの薬剤師であったAugust Oetkerさんです。
レミゼラブルが発表された年に生まれたんだね!
薬剤師として働いていた彼は、西ドイツのビーレフェルト(独:Bielefeld)という街でベーキングパウダーの開発をし始めます。
ベーキングパウダーの開発が軌道に乗ると、これらを売ることを思いついたAugust Oetker。結果的にこれが抜群の売れ行きをみせ、1900年彼が38歳の時に創業者として彼の最初の会社を立ち上げることになります。
会社の経営は順調に続き、1916年にDr.Oetker社の創業者の孫として生まれたRudolf-August Oetkerが1944年にこの会社を受け継ぎます。
そして第二次世界大戦後、元々ベーキングパウダーを看板商品として売り出していたDr.Oetker社は孫のRudolf-August Oetker氏により更なる発展を遂げ、ベーキングパウダー以外の製品分野でも成功を収めることになります。(例えば発泡酒、ビール、リキュールなど。)
ところが1976年、Rudolf-August Oetkerにとって非常にショッキングなことが起こります。彼の息子、Richardが何者かによって誘拐されたのです。
誘拐犯は身代金として21Million(当時のルートで約15億円かそれ以上)を要求し、Rudolf-August Oetkerは彼の息子を解放するためにこの身代金を1000マルク札で支払いました。
狭い木箱の中で自由に動くことも許されない状態で誘拐状態にあったRichardは、誘拐されてから47時間後にようやく解放されました。
犯人は2年後に捕まり、15年間の実刑を受けています。
1981年Rudolf-August Oetkerは会社の経営から身を引き、彼の長男に事業を委ねることにしました。
Dr.Oetker社は今日でも製菓器具や製菓材料などの製菓メーカーとして業界を引っ張る大企業の1つとして認められており、街のスーパーで見かけないことはありません。
↑こちらのサイトでは、Dr.Oetker社が出しているパーティーなどに使える美味しいレシピを沢山見ることができます☺
お菓子だけではなく、野菜スープや様々なレシピに応用できる基本の生地の作り方なども豊富な写真とともにアップされています。
レシピは見ているだけでも楽しいですよね♪
ちなみに今はイースターのためのレシピがたくさん載っています✨今年は4/4だそう。(イースターは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるものみたい。長くてややこしい💦)