【#125】ドイツのBio(ビオ)事情 詳しいバージョン

ドイツ

こんにちは!妹です。

この間「次はもうちょっと詳しく書きまーす」と無理やり終わらせてしまった例の豆日記↓

あっという間に私の番が来てしまいました。💦時間が過ぎるのが早い!です。

というわけで、今回は宿題通り「Bio」について調べたことをまとめていきます。

Bio商品って? ドイツのBio事情

有機、オーガニック(=Bio)と聞いて思い浮かべるものは、何でしょうか?

環境に優しくて、再利用できて、エコバッグうを使ったり、Etc.

このBio(オーガニック)の意識はドイツの他の多くの国民にも共感されており、よりBioとの距離が近くなったように感じる今日この頃ですが、そもそもBioマークの付いた商品の中身は一体何なのでしょうか?

またBioはBioでも商品によって様々な種類のBioマークがありますが、その違いは何でしょうか?

Bioの定義

こちらはBioの卵。Bio マークとは、下の写真の緑色で囲ってあるマークです↑

スーパーで売られているBioトマト、Bioバナナ、Bioパスタなどなど、特に食品コーナーでよく見かけるBioマーク。

このBioという言葉は元々”biologisch“という単語を省略したものです。

biologisch=有機、オーガニック

ただオーガニック商品と言っても、その商品によってはオーガニック素材のものが4割しか含まれていないかもしれないし、その商品が作られてからおお店までの距離が遠く多くの排気ガスが出されていたかもしれません。

この「有機、オーガニック」の定義は商品によって様々なので、オーガニックなものを購入したいと思った時はその商品が本当にBioなのか見極める必要があります。

Bioと呼ばれているものはBioマークのついた商品です。

このマークの取得にはEUBio認証機関(EG-Öko-Verordnung)で定められている様々な基準を満たしていないといけず、そのクリアした条件によってもマークのデザインが変わります。

(ちなみにこのBioは”Öko”(エコ)とも呼ばれていますが、意味は同じです。)

ですので、Lebensmittelprodukte(農産物)でBio認証をしてもらいたかった場合は最低でもこのEG-Öko-Verordnungの基準にクリアしていなければいけません。

この基準にクリアしてからやっと、その商品がBioであると言っていいことになります。

↑バナナに付いていたBioマーク。ぼや~としてしまっていますが、左側の6角形のBioマークをよく見ると”Nach EG-Öko-Verordnnung”と書いてあります。

ーWikipediaによるとー

Bio農産物とは有機栽培された農産物のことで、この定義はEU内で定められている。

このBio農産物は有機農家で管理された元に生産されたものでなくてはいけず、遺伝子組み換え種子や化学肥料、農薬の使用は禁止、合成着色料や香料、化学調味料、保存料等を使用せずに加工しなければいけない。

加工食品の場合、95%が有機で作られたものでなくてはいけず、Bioの基準を満たしていないものを入れることが許されるのは5%まで。

牛肉や豚肉などの畜産物の場合、それらの家畜を育てる際に成長ホルモンや抗生物質が与えられてはいけない。また1頭あたりにつき一定の広さが確保されているなど動物の種類に合った育て方をされなければならない。放射線による殺菌などが行われていないこと。

ただ、Bio認証機関が定めた基準をクリアしたものしか付けられないこのBioマーク。

実はこのような厳しい基準を設けているのは食品産業に対してのみで、例えばコスメなどの化粧品業界にはBioマークが存在しません。

そのため「オーガニック、有機」という言葉がしばしば悪利用されることもあるのが現状です。

ですが、化粧品業界にもそれぞれの組織が独自に作っているマークがあります。

ただそのようなマークはBioマークとは違い組織ごとに基準がバラバラで、商品によっては同じBioを売りにしているコスメでも実際どのような基準が満たされているのか明確でないところがあります。

洗剤などの掃除系グッズや洋服、食品のほかにも”Bio”と書かれた商品は多くありますがその基準は様々なため、全てのマークが同じ基準を満たしているとは限りません。

様々なBioマーク 

先ほどご紹介したようにBioと名乗ることが許される農産物や畜産物、それらを加工した食品には一定の基準が設けられています。

ただその基準はマークによって異なります。

例えば畜産農家で牛や豚などを育てる場合、Bio由来の飼料を与えていればその牛はBioの環境で育てられたということになりますし、またその牛が他と比べて広い畜舎でのびのびと育てられていたのならその牛肉にもBioマークを付けていいことになります。

どこまでBioで育てられたのかの基準がマークによって異なるのがポイントです。

Bioマークその①

Bioの最低基準であるこちらのBioマーク↓(Das staatliche Bio-Siegel)

2001年からあるマークですが、2つあるのが微妙に混乱の元。(ただ、マークの意味は全く同じです。)どちらのマークも付けられている商品もあれば、この2つのマークのどちらかしか付いていない商品もあります。

基準はBioマークの中で一番最低ラインのため、例えば95%がBio由来で残りの5%がそうでなかったとしても付けることが可能なマーク。(100%Bio由来でなくてもOK)

ただ、トマトやキュウリなど加工されていない農産物の場合は100%Bio由来のものとなります。

この6角形のBioマークはですので「Bioの一定の基準を満たしているものの、まだ更に向上の余地があるもの」ということになります。

↓イタリア産のBioにんにく。

↓ドイツ産のBioじゃがいも

Bioマークその②

上でご紹介したマークのさらに上をいく厳しい基準に合格した商品にのみ付けることが許されるBioマークもあります。

その例が、こちらのBio牛乳。↓

右下に”Naturland“という葉っぱっぽいマーク🌱が、それです。

このマークを付けるために設けられている更に厳しい基準の例として:

ー商品の生産から販売までの全ての過程がÖko、Bioであること。

ー牛、豚などを育てる場合は、成長ホルモンやBio由来の飼料を与えられるだけでなく更に1頭当たりにつきより広いスペースが与えられなければいけない(=動物たちにとってより優しい環境)

ー与えられる飼料は、より厳しい基準に合格したもののみ(可能な限り自然な飼料を与えること)(6角形の最低基準のBioマークの場合は飼料についてそこまで厳しい基準がない)

ー畜舎から畜殺場までの距離が最高200㎞か4時間以内に到着できなければいけない(6角形のマークの場合はこれが最高6時間以内)

ー鶏の畜舎での鶏の数は、6角形のマークのより40%少なくなくてはいけない

ー家畜の糞から作られる堆肥は(動物が暮らす)農場で再利用され、また家畜の数はその農場主がその農場で作られた肥料で賄える数だけに留められること

ドイツにはDemeter、Naturland、Biolandがあり、これらの商品は通常のBioマークより更に厳しい基準を満たしているBioのお墨付き商品ということになります。

Bioシャンプー?

これ!というBioマークがない化粧品業界。ですが、シャンプーやリンスなどBio由来のものから作られたものには組織ごとに独自に作られたマークが付けられていることがあります。

Bio-Kosmetikは少なくとも95%が植物由来の材料でできており、そのうちの少なくとも10%の原材料がBioとして認められていなければいけません。

それに対してNatur-Kosmetikはそれぞれが50%の植物由来の原材料と5%のBio由来の原材料と、随分数値に差があります。

またこれらのマークがなくてもBioとして売られているコスメ系商品もあるため、購入する際にはマークに注意する必要があります。

Bioのお値段は?

Bioマークの付いたものは他の商品と比べて価格が高いです。

その理由としては

ー植物由来の肥料は化学肥料に比べて高いから

ー厳しいチェックをするための人件費

ーBio由来のものは手間暇がかかることが多く、短期間で大量に生産することが可能な化学由来のものに比べてお金がかかる

などなど。。

牛乳の場合は普通の牛乳が€0.70-0.90の範囲で買えるとすると、Bio牛乳は€1.1~1.5くらいです。卵も同じように普通の卵より数10セント高くなる印象。

大体1.1~1.5倍くらい?

ただ、日本のスーパーで見かける有機農産物のコーナーに置いてあるものよりドイツのBio商品は手に取りやすい価格設定のものが多いのではないでしょうか。

終わりに

Bio関連について、ドイツに来てから「Bioは何となく環境にいいものらしい」という非常にざっくりとしたイメージしか持っておらず、そのため今回調べてみて初めて知ることが沢山ありました。

同じBio商品でもマークによって設けられている基準に差があることや、食品やコスメなど業界によっても厳しい基準があるものとそうでないものがあると知りました。

農薬や化学物資が使われていなかったり、動物たちが優しい環境で育てられるBio商品。

できるだけBioのものを買うようにしたいな、と思いました。☺

参考:Was ist eigentlich Bio ヨーロッパのBioとは