Wahlmodul(ヴァールモジュール)で選んだ近代音楽のブロックゼミナーが始まりました。Wahlmodulは4ゼメスター目くらいから2ゼメスターに渡り取らなければいけない必修単位科目の一つ。
その時々によって選べる講座が異なるのですが、今回は近代音楽・室内楽・ジャズ・音楽心理学・音楽教育学などが候補にあり、私は近代音楽を選びました。なぜなら担当の先生をネットで調べてみたらとても優しそうに見えたから。。(単純)
ブロックゼミナーとは1日に8時間くらい行われる授業が全部で1週間分くらいある超超・集中講義のことで、Wahlmodulで選択肢の中に含まれている講義は良くこのブロックゼミナーであることが多いのです。1ゼメスターずっと決まった時間に受ける他の授業とは異なり7日間分ほどで終わるというのが良い点ですが、何しろ一回当たりの授業時間が飛びぬけて長いため、ブロックゼミナーがある日はその日1日がほぼそれだけで終わってしまいます。(今回のブロックゼミナーの場合は、休憩を挟みつつも朝の9時から午後17時まで。(^^;)
今回近代音楽を担当する先生が中国人の先生だったからか、集まったメンバーの8割方は中国出身で(中国以外だと日本人(私)とドイツ人2人。)Zoom内はアジアな雰囲気で溢れていました。(授業はオンライン上で行われました。)
本来は参加者が14人位いるはずなのに結局8人しか来なかった(^^;
あれ、残りの半分の皆さんは何処へ。。。。
いかにもアジアっぽい顔つきの学生たちの中にいると何となく自分もそこに目立つことなく紛れ込めている気がして肩の力が抜けます。
第一回目の授業で取り扱われた作曲家はシェーンベルクとヴェーベルン。シェーンベルクは12音技法を創始したことで知られています。ヴェーベルンはシェーンベルクの弟子で、新ウィーン楽派の中核メンバーの1人として活躍し、世界中の多くの作曲家に大きな影響を与えました。
授業では彼らの作曲した曲を聴いて3人ずつくらいのグループになって曲の分析をしたりします。「短三和音から長三和音へ移行するまとまりが曲のあちこちに現れているから、それがテーマってことかな」とか「調性が書いてある割に調性感を感じられないのはどうしてだろう」とか。。
先生とも意見交換をしたりして、曲への理解を深めていきます。
先生と意見交換することは日本の大学と比べると恐らくとても活発に行われています。先生よりも喋る学生もいるくらい、ディスカッション好きな人が多いです。「いや先生、僕はこう思うんですけど~」みたいな感じでずっと先生とのラリーが続く凄い人も。
そしてまた曲を聴いたりまた楽譜を見つめたりと、こんな調子であと5日間分くらいの授業を受ける予定です。
授業中の雰囲気がのんびりしているので、ほぼ1日中授業を受けていても疲れがドッと来ないのが幸いです。先生がとっても気さくで優しいのもホカホカした気持ちになります☺
この近代音楽のブロックゼミナー、次のゼメスターでは作曲家の学生が作曲した近代曲を今回のブロックゼミナーの参加メンバーで弾くコンサートがあるそうなので(コロナで中止にならなければ)どんな曲を弾くことになるのか楽しみです。
近代音楽を選んで良かったなあ