【#65】楽譜の最後についてる批評レポート?

大学生活・日常

こんにちは!

今週の火曜日にあったヴァイオリン文学の授業。今年最後の回でした。

宿題として出されていたものが、「自分で批評レポートチックなものを書いてみよう♪」というもの。先生はこういう宿題を出すのが好きみたいです。

これまでの宿題には、ヴァイオリン教本の本の内容をまとめることや超絶技巧の作曲家が作った誰にも知られていないような曲をまとめること、などがありました。

毎回「うわー!宿題だ!」と思いつつ、何とか終わらせられています(^^;

ところで、楽譜の最後には大体いつも「Kritischen Bericht」(批評レポート)というものが載っていますよね。

その楽譜が

ー誰が、いつ

ーどこの楽譜を元にして、その元にした楽譜とどのように異なっていて

ーどんな視点から、どんなことに着目して

出版された楽譜なのか、などということが何ページかに渡り書いてあることが多いこちらのKritischen Bericht。

今回は、バッハの無伴奏ソナタ1番・BWV1001からAdagioを取り扱うことになりました。批評する部分は、上から2番目の↑どこの楽譜を元にして、その元にした楽譜とどのように異なっているのかという点です。

宿題は

楽譜Aと楽譜Bを比べてみて、どこがどのように異なるのかを探す。探してみた結果をレポート形式にしてまとめ、楽譜Aと楽譜Bからそれぞれ自分の好きな箇所を取り出したりして自分のオリジナルの楽譜を作ってみる。楽譜は、手書きか楽譜制作アプリなどで作ってPDFまたは写真でメールでレポートと一緒に送る」

というものでした。

先生からこのメールが送られてきた時は「先生は2時間あれば終わると思うけど、2時間で終わる気がしない」と思ってしまい、案の条次の日に授業がある前日の午後まで手が付けられず汗

何とか重い腰を持ち上げて作業を開始したのですが、取り組んでみると間違い探しみたいで楽しかったです☺

【実際に宿題と同じように見ていくと。。】

こちらが、楽譜Aです。私が担当した5小節分あるうちの1小節目。

こちらは楽譜Bです。同じ曲が書かれているはずなのに、こちらの楽譜には最初の音が3つ(Cis, E, A )ありますね。

なので、レポートには「楽譜AにはCis とEがない。弓は、2つ目の音からスラーが掛かっているが楽譜Bでは初めの音からスラーが掛かっている」と記入します。

これで1小節目の1拍目の分析が終わりました。

この調子で弓はどのようにスラーが掛かっているのか、音に違いはないのか、休符の長さや虚弱記号の有無など様々な点から楽譜Aと楽譜Bを比べていきます。(5小節分)

そして最後に、自分だけのオリジナルの楽譜を作ります。

例えば楽譜Aではスラーが掛かっていても楽譜Bでは何も書かれていないとします。

こんな時、自分だったらどう弾きたいかと考えて自分の楽譜ではスラーなしで書き込み。(楽譜Bの採用)でも、別の箇所では例えば楽譜Aの音符の長さの方がしっくりきたりして、そこでは楽譜Aを採用するとします。

そんなようにして、最終的に楽譜Aと楽譜Bを参考にした自分だけのものを完成させていく、という感じです。

楽譜によって書かれていることが全く違ったりするので、それらを見比べてみるのはとても興味深いですよね。ピアノならペダルも随分解釈が異なったりして、この出版社はこうしてるけどこっちはペダルがやたら長いとか、いろいろ。

ヴァイオリンでも版によって異なる点が多いのですが、個人的には目が悪いので大きくハッキリと印刷されている楽譜だととても見やすくて譜読みがはかどります(^^;

今回の宿題で扱ったバッハ、たったの5小節分でしたが色々な発見があって、普段楽譜はどうやって作成されていくのかな、など楽譜が出版されるまでのことを考えた週でした。