こんにちは♪
オンライン学びの場「シャッフェン!」のピアノ講師です。
- 将来、音高・音大に進みたいと思っているけど、自分の練習量って足りているのかな?
- 実際の音大生って普段どのぐらい練習しているの?
- 学校の勉強との両立は?
この記事では『ピアノの練習時間』について、これまでの自分の経験をお話しします。
自己紹介
本題に入る前にさくっと自己紹介をさせていただきます。
私がピアノに触れるきっかけとなったのは、ヤマハのグループレッスンでした。(4歳の時&エレクトーン中心)
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その後小学3年生に入ると同時にピアノを個人教室で習い始めます。
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同じ教室でピアノ以外にソルフェージュレッスンも習い、高校から桐朋に入りました。
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高校卒業後、すぐにドイツへ留学。現在ドイツの音楽大学に在籍中です。
(よく音楽一家なんだね~!と言われますが、両親ともに音楽とは関係の無い仕事をしており、親戚の中で音楽の道に進んだのは私と妹だけです(*^^*))
高校に入るまではバイオリンも一緒に習っており、また両親が共働きなので練習の合間に家事もしていて、かなり忙しい毎日でした(笑)💦
ほかにも、中学では3年間学級委員を務めていたので、行事がある度に放課後の拘束時間が長く両立が大変だったのを覚えています。
この記事では主に『大学受験までのピアノの練習時間』について、私の体験談を綴っていきます。
どなたかの参考になれば幸いです。
音大レベルを目指す場合 ピアノの練習時間
ピアノを本格的に始めたのは小学3年生の4月から。
3年生に上がるタイミングで父の転勤が決まり、引っ越し先で見つけたピアノの個人教室で本格的なピアノ指導を受けることになりました。
それを機に、それまではヤマハのグループレッスンでのほほーんと楽しく遊んでいたものが、じわじわと音楽の道へ方向転換していきました。
まずは幼少期、ヤマハに通っていた時代から振り返っていきます。
幼少期 4歳~小2
ヤマハ時代 電子ピアノで練習していました
ヤマハに通っていた時は、私にとってピアノはまだまだお遊び感覚だったと思います。
とはいえ、思い返してみれば一応コンクールなどにも出ていましたし、結構しっかりと練習していたはず。(コンクールは、周りの子たちがみんな受けているので一緒に受けていました。)
当時の練習量はあまり覚えていないというのが正直なところですが、出場したコンクールでトロフィが貰えるぐらいは練習していました。
おそらく、最低でも毎日30分~1時間ぐらいはピアノを弾いていたと思います。
そうはいっても、その頃はまだ電子ピアノしか家になかったので打鍵やペダルの使い方など細かい部分はかなり疎かになっていたはず💦
レベルとしては、クラスにいる「結構ピアノが弾ける子」あたりだったと思います。
ピアノの練習以外にも遊ぶ時間がたくさん!
ヤマハ時代は、住んでいたところが少し田舎だったこともあり、大自然に囲まれて思う存分遊んでいた記憶があります。
毎週末両親が外に連れ出してくれていたので、休みの日には必ず何かしらの予定(動物園や磯遊び、アスレチック、テーマパークなど)が入っていました。
当時のことを振り返ると、思い出すのはピアノよりも断然「遊び!遊び!遊び!」という感じ。
思いっきり子供を満喫していました✨
大はしゃぎして遊び回るのは子供時代にしかできないことだと思うので、たくさん外に連れ出して一緒に遊んでくれた両親には本当に感謝しています。
小学生時代 小3~小6
個人レッスンってすごい!
引っ越しに伴い、小2まで通っていたヤマハを辞め新しいピアノ教室に入ってからは、あっという間にピアノにのめり込んでしまいました。
それまでのレッスンでは教わってこなかった新しい発見の連続で、レッスンに行くたびにどんどんピアノに夢中になっていきました。
こちらの意欲が伝わったのか、先生が私に求めてくるレベルもみるみる上がっていき、与えられる練習曲も難しくなっていきます。
そうして日に日にピアノの練習時間が1時間から2時間、3時間・・と伸びていきピアノが生活の一部に定着してきたころ・・・
なんと、我が家にグランドピアノが!!!
新しいお教室に入って約半年後のことでした。
憧れのグランドピアノが家に届き妹と私は大興奮!電子ピアノとは全く違う鍵盤のタッチや音の響きにうっとりしたのを今でもよく覚えています。
小学生の頃にしっかりと練習できる環境が整っていたからこそ、音高・音大を目指すことができたのだと思います。
用意してくれた祖母と母には感謝の気持ちでいっぱいです。
ピアノが生活の中心に
グランドピアノが家に届いてからというもの、私の生活はガラッと変わりました。
1日の練習時間がどんどん増えていき、放課後の時間はほぼピアノの練習という毎日。
5年生・6年生の頃には平日で3時間程度、休日は5時間以上練習していたと思います。
そうしてその頃から徐々に音高へ、桐朋女子高等学校へ進むという道が作られていきました。
小学5年生ごろには「自分は桐朋へ進むんだな」と自分の中で確信していました。
中学生時代 中1~中3
片道3kmの通学&学級委員
中学に入ると、委員会やら学校の試験やらで忙しい日々が始まります。
委員会は1~3年生まで学級委員として頑張りました。
行事ごとの時には連日放課後に集まって話し合いがあったので、かなり疲れていたように思います。
部活は吹奏楽部に所属していましたが、実際に始めてみると拘束時間が思った以上に長く、夏休みもびっちり練習日程が決まっておりピアノの練習時間を確保出来なくなってしまったので入部後半年で退部してしまいました・・💦
そして私の中学生活で特筆すべき点は通学時間!
市内の公立中学校に通っていましたが、徒歩で片道45分程。
片道3km近くを毎日往復していました。
体操服や教科書など非常に重い荷物を抱えて通学していましたが、今思い返してみてもよく頑張っていたなと思います。
夏は暑いし冬は寒い!!
山越え、谷越え、踏切を越え、トンネルを越え、毎日がハイキングのようでした・・。
とにかくピアノに集中!受験対策
新しい環境にもようやく慣れてきた中学1年生の後半あたりからは、高校受験に向かってまっしぐらに突き進みます。
コンクールに出場したり、大学の先生に定期的にレッスンをしていただいたり。
私が受験した桐朋女子高等学校音楽科はソルフェージュ課題が難しい?!という事でも有名でしたので、入試でのソルフェージュ対策もみっちりしていました。
ピアノの練習時間は平日は平均3~4時間程度、休日は用事がある時以外ずっとピアノの部屋に籠っていたと思います。
また、中学3年生の夏休みには桐朋の夏期講習に参加し、ほかの受講生と一緒にソルフェージュの授業などを受けました。
レベルの高い授業内容にとってもわくわくし、より一層受験へのモチベーションが高まりました。
音高に入ってから 高1~高3
同級生がみんな音楽家
そして受験。
無事合格し、桐朋女子高等学校音楽科に入学します。
周りの生徒全員が、自分と同じように練習に明け暮れる毎日を送っているというのは非常に刺激的でした。
学校に入ると必ずどこかしらから誰かが練習している音が聞こえてきて、
「自分も練習しなければ」
と背筋がピンと伸びるようでした。
学校の授業も音楽に関することが多く、音楽史、音楽理論、ソルフェージュ、和声、合唱、初見演奏・・・など、音高だからこそ学べることがたくさん!
特にソルフェージュの授業は高校3年間ずっと大好きでした。
♢
ちなみに、音高に入ったことを実感したエピソードがもう1つありまして、それが体育の授業です。
私は運動が苦手で、小学生の頃から体育の授業が苦痛だったのですが・・
桐朋にはお仲間がたくさんいらっしゃって✨♡
自分だけが出来ないという状況から、みんな出来ないから大丈夫!というストレスフリーな環境にグレードアップし、心底ホッとしたのを覚えています(笑)
半年ごとにある実技試験
中学と同様、高校に入ってからも相変わらず通学時間は長く、家から学校まで片道2時間半かけて通っていました。(往復5時間!)
とはいえ授業が午前中で終わりの日も多く、中学生の頃よりも早く家に着くことが多かったです。
ですので、練習時間は高校生になってからの方が確保できていたかな?と思います。
基本的に、平日の練習時間は3~5時間程度、休日は用事がある時以外はずっとピアノの部屋に籠っていました。
高校に入ってからは大学の先生のレッスン(毎回すごく緊張します)が毎週あり、また、半年ごとに実技試験(毎回すごく緊張します)があった為、常に何かに向けて練習していたように思います。
半年ごとにある実技試験はとても大きなイベント!
試験ではもちろん毎回違う曲を弾かないといけないですし、課題もエチュードだったりソナタだったりバラバラなので、短いスパンで次々と曲をこなしていくのは大変でした。
とっっっても忙しかった高3
私がドイツ音大受験を決めたのは高2の夏でした。
あまり時間が無い!と思っていたので、ドイツ語の勉強を始めとし、留学に関するありとあらゆる対策・準備をスタートしました。
特に高3に入ってからの1年間はとっても忙しかったです。
留学の時期が刻々と迫って来て準備に追われていたのは勿論、更に高校の伝統行事(?)である『ミュージカル』の監督をする事になってしまい、監督業と留学準備、そしてピアノの練習・・と、やらなければいけない事が山積みになっていました。
その中でもミュージカルの監督はかなり大変で、公演間近はほとんど寝ていない日が続いていたと思います。
とっても眠い時にするドイツ語勉強は非常に辛かったです・・泣
ドイツ音大受験
そんなこんなで大忙しの内に卒業試験も無事に終え高校生活は幕を閉じ、息をつく暇もなく4月末には受験のためにドイツへ飛び立つ事になります。
ドイツ音大の受験に関しては、それだけでてんこ盛りの問題・ハプニングがあったのですが、それについてはまた別の記事で書けたらなと思います。
ピアノの練習と並行してドイツ語での音楽理論の試験勉強を必死にしていた記憶です。
最後に
さて、ここまで私のこれまでのピアノ歴を振り返ってみましたがいかがでしたでしょうか。
改めて振り返ってみると、案外忙しくしていた時期が多いな~と思いました。(他人事💦😅)
一括りに音大生と言っても、練習量や練習環境等は人によって様々です。
ある1人の音大生の記録として参考程度にご覧いただけましたら幸いです。