【#6】図書館に足を運ぶ

妹が書いた記事

わたし
わたし

こんにちは、妹です☺

ドイツに留学してから半年ほど経ち、ずっと気になっていた図書館に思い切って行くことにした時の話。

その図書館は歴史がある建物で、そこの前を通る時にはいつも誰かが外観の様子を写真に収めているのを見かける。まるで小さな博物館のような雰囲気をも醸し出している図書館なのだ。

図書館は家から徒歩で20秒ほどのところにあったというのに、それまで表の厳格な正面扉の雰囲気に圧倒されてなかなか足を踏み出すことが出来ずにいた。

でもドイツ語の試験にも合格したし、今の私なら本の利用者登録ぐらいはできるはず!と思ってようやく姉と一緒に(結局一人では行けなかった)図書館の中に入ることが出来たのだった。

表通りからは図書館の「今月のおすすめの本はこちら!」なんていうコーナーや市民の皆さんが描いた絵が飾られている様子が見える。

その様子をいつも遠くからしょんぼり眺めていた私にはドッキドキな出来事だった。

意を決して正面の扉を押すと、中には当たり前だけどすんなりと入ることができた。

本独特の匂いに包まれながらシーンと静まり返る館内にちょっと緊張しながら歩いていくと、「お、あれは!」というものを見つけた。それは日本で大人気の少女漫画や少年漫画を取りそろえた漫画コーナー。

私の知っているタイトルの漫画があるだけで「実は私は日本人でこの漫画のファンなんです!」と叫びたくなる高揚感。

この日、私のお財布に新しいカードが増えた。それは市内の街並みが青色に描かれたデザインの新しい図書館カード。それから私の手にはさっき借りたばかりの前から気になっていた少女漫画たち。

「2週間借りられます、延長はオンラインで出来ますので詳しいことはこちらのパンフレットをご覧くださいね。」と受付の方に言われて漫画が手渡されたときは本当にわくわくした。

本を読むことが大好きなので本当は本を借りたかったけど、何しろ全てドイツ語で書かれているものたちばかり。そういうわけでこの日はとりあえず読みやすそうな漫画だけを借りることにしたのだった。

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